次のような質問を頂きました。

『もう10年以上saxを吹いているのですが、右手の中指、薬指が独立して動かず、
特にレ-ファ#の早い動きをする時に2本の指が一緒に動いてしまい、スムーズな
指回りが行えません。
何回も改善しようとしたのですが、集中して何日かその練習を続けるとすぐに腱
鞘炎のように痛くなってきてしまい、その度に挫折を繰り返してます。
地道にコツコツやるしかないと思うのですが、何かいい練習方法はないでしょう
か?よろしくお願い致します。』

いつものように井上さんに解説して頂きました。

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確かにレーファ♯の速い指の動きはやりにくいですよね。
トリルみたいな速い動作であれば、多くの時間と労力をかけて、
ゆっくり解消していく必要があります。
そして強引に動かそうとすれば腱鞘炎を起こすことになりかねませんので、
まずは以下の方法を試してください。

①まずは吹かずに指の確認です。
指を見ながらやってみてください。

レからファ♯へゆっくり右手2,4番(人差し指が2番、薬指が4番を指します)の指を
10秒かけて上げていってみてください。
ゆっくり均等な速さで。
かなりゆっくりな移行ですが、まずは人差し指と薬指が
「どのぐらい感覚の違いがあるのか」を把握し、
「どうやったら2,4番とも均等に上げることができるか」を考えてみてください。

② 今度は逆に、ファ♯からレへ10秒かけて2,4番の指で閉じてください。
ここでも必ず均等に。
とても遅い動作ですが、辛抱してやってください。
①番と同じように「どのぐらい感覚の違いがあるのか」を把握し、
「どうやったら2,4番とも均等に閉じることができるか」を考えてみてください。

③ ①②番を吹いて試してみましょう。
音が途中で消えるポイント、そして出始めるポイントが出てきます。
まずそのポイントを知ってください。
そしてこの作業を毎日5分間やってください。
それを最初は毎日2週間やり、その後1日ずつ10秒→9秒→8秒・・・
と1日1秒短くしていってください。

あとは詳しくは分かりませんが、指の運動をし、薬指と小指、
中指と薬指の神経が繋がっているところがありますので、
それぞれバラバラに動かせるように訓練してみてください。

無理矢理動かして腱鞘炎にはならないよう、
注意して①②③番をやってみてください。
これは時間がかかることです。すぐには出来ません。
ゆっくり時間をかけて取り組んでください。
頑張ってください。