サックスのリードの見分け方、
本当に難しいです。

経験者の方でも恐らくずっと悩んでいるのではないかと思われますので、
初心者サックス吹きの方だと、本当にわかりにくいですよね。



・良いリードってどんなリード?

・捨て時、取替え時はどのタイミングがいいの?

そんな初心者の方の疑問をプロ奏者である井上高志さんに聞いてみました。
それでは、以下よりご覧下さい!

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リードの良し悪し、そして捨てどき、どちらも判断基準がどこにも無いので分からないと思いますし、
私も生徒さんからよくその質問を受けます。
正直私自身もその見極めはなかなか難しいです。

その中で、私が実践していることをお教えしたいと思います。

■リードの良し悪し

私が思う良いリードとは、「吹きやすい」「リラックス」して吹けるリードだと思います。

私たちは普通に人と会話をする時に、英語を話す時のような違和感を覚えて
話したりはしないでしょう。無意識でストレスフリーの状態で話すはずです。

しかし1つ楽器を介するだけで、口でお話しするときのような
ストレスゼロの状態から一気にストレス100までのし上がると思います。

私はそのストレスを軽減するリードが良いリードだと思います。

そのためには、
まず「吹きやすく」「リラックス」して吹けるリードが適していると思います。


まずはそのリードの選び方をお教えします。

1. 箱買いしたリード10枚(5枚)の中から、
全てのリードを吹き試し「吹きやすい」と感じるリードを選んでください。
何枚でも構いません。

2. 吹きやすいと感じれば、そのリードの裏面(メーカー名が書いてあるところ)に
ボールペンで丸(◯)を書いてください。

現在では10枚の中で当たりのリードはせいぜい1、2枚と言われています。
中にはメーカーや楽器のセッティングが良かったり、
柔らかいリードは10枚中ほとんど鳴るというケースもありますので、
自分が良いと思ったものを純粋に選んでください。

ここで注意することがあります。

初心者の方で多いのですが、
リードをたった2、3分口に咥えて湿らせるだけで吹く方がとても多いです。

これではリードがまだ乾燥した状態で十分に湿っていませんから、
リードはまだまだ鳴らない状態です。

最低でも5分は水分を含ませてください。
40分水に漬け込むプロの方も少なくありませんし、
中には水に付けっ放しの方もいるぐらいです。

3. 「鳴らないリード」は容赦無く捨てましょう。

理想はその「当たりのリード」のみ使うことです。
本番だけでなく、練習でも「当たりのリード」のみ使うことで、
あなたは素晴らしい成長を遂げることでしょう。

これは聞いた話ですが、九州交響楽団のクラリネット奏者の方は、
100枚リードを購入し、そのまま楽器店で100枚全て選定し、
「当たりのリード」5枚を選び、残り95枚は「捨てといて♪」と捨てて帰るそうです。

ジェームスカーターはライブでPlasticoverを3パック(15枚、約7500円)を用意し、
ライブ時にリードがへたってきたら新しいリードを舞台袖で吹き試し、
ダメだったらポンポン容赦無く捨てています。

「当たりのリード」は本番はもちろんのこと、練習でも本当に吹きやすく、
素晴らしい鳴りで、速吹きでも何でもござれです。
もう無敵のような状態ですね。
ある程度サックスを吹かれた方でしたら皆さん経験があることでしょう。

世界的な方はおそらくそういったことを意識して、
どんどん皆さんの手の届かないレベルまで行ったのでしょう。
自分に投資したのですね。

しかしリードも安くないことから、ハズレの悪いリードを練習用として
使っている方も多いことでしょう。
しかしこれが自分で自分を下手にしているのです。

鳴らないリードや鳴りに癖のある吹きにくいリードは、
鳴らないので無理に鳴らそうとしてアンブシュアに力が入ったり、
体が力んだりして、やってはいけないことばかりしてしまうようになります。

そして吹きにくいおかげで、
サックスを吹きこなすことにエネルギーのほとんどを使い、
その先にある本来の「音楽を考える」ところに使うエネルギーが
極端に少なくなり、自分の成長を妨げるのです。

これだけは本当にして欲しくないです。
私もこれには細心の注意を払っています。

楽器の演奏は、一生かけて成長をしていくものです。

一流プレイヤーも「まだまだ」と1日8時間練習し、今もどんどん成長しています。
そのことを考えると、私たちは成長に歯止めをかけてはいけません。
どんどん成長すべきです。

プロの人は毎日最低でも2,3時間サックスを吹いています。
あなたは毎日練習出来ていますか?
週末しか吹けない方ならなおさらです。

吹きやすいリードを選んで、容赦無くどんどん成長してください。
そうしないとすぐに5年10年経ってしまいます。

以前よりも1年過ぎるのが早いなんていう経験は多くの方がされていると思いますが、
それを考えると早く成長しないといけないことが分かると思います。
一流ミュージシャンもそんな危機意識を持って練習を人一倍頑張ってこられたのではないのでしょうか。
私もそういう意識を持っています。

リードはお金がかかるから、、、なんていう理由は捨てたほうが良いと思います。
一生のことを考えると、自分に投資すべきです。
お金が無いのなら、素晴らしいライブをして、チケットを売って収入を得れば良いのです。

あなたが人を感動させられる素晴らしい演奏をしたのなら、
ライブを見た方がお友達を連れてくるでしょう。

そうすれば毎回チケットを売るストレスからも解放されていくでしょう。
そうです、前向きな気持ちで頑張ってください。
ある意味自分にムチを打ちながら、素晴らしい感動する演奏をする自分を想像して練習し、
レベルをどんどん上げて行くのです。

そうすればいつの間にか楽器にも慣れ、レベルも上がり、
以前よりも気持ちよくサックスを吹けるようになっていることでしょう。

私は常にこのような心持ちでいます。
皆さんもプラスの思考をして、どんどん上手くなっていきましょう。


■リードの捨てどき

「吹きやすいリード」が何枚かある状態で、
その吹きやすい他のリードと比べて「鳴らなくなった」「吹きにくくなってきた」
と感じてきたら、そのリードは捨てどき、と私はしています。
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